弱者を嘲笑する社会

平成初頭は、阪神淡路大震災があったが、その後に派遣村叩きがあった。派遣社員が待遇改善を求めてデモキャンプを作り連日でデモ行進するものだったが、それをやらせだの自己責任だのと散々な言いようだった。それが20年後の2024年、今ではさらに差別誹謗中傷が酷くなっている。派遣に限らず、弱者男性だの、チー牛だの、◯◯ガチャだの、こどおじだの。

 

それをやめるべきだというのは短絡的だ。ただ、弱者を嘲笑する社会構造が、民主主義国家として致命的な損失だろう、ということだ。

 

そういう社会的弱者を嘲笑するような国民のメインボリューム層が、増税反対、反自民を掲げている。これはもうかつてささやかれたB層の現出と言ってもいい。

 

どこの誰にやれと命令されたわけでもないのに、自分たちから好き好んで、差別用語を次々に作り出して、同じ国民を国民とも思わずあざ笑っている。そんな連中の生活に火がついたら、反自民だと?えらい都合がいいな。普段は同じ国民を国民とも思ってないくせに、生活が苦しくなると、みんな自民党に怒ってる。と主張する。

 

やってることはね、没落した上流貴族家庭が貧乏になったから助けてくれ、誰も〇〇家に恩を感じないのか!と叫んでるのと同じなんですよ。

 

確かに自民党の圧政は酷い。だがそれ以上にお前ら、つまりは中間層的な連中が次々に作り出している差別用語のほうがもっと酷い。地獄に落ちればいいのさ。